真珠の核入れが4月21日(大安)に始まりました。大切な仕事なので、昔から縁起のいい日を選んで始めます。アコヤ貝の中に真珠の元となる核を挿入するこの作業は、真珠の良し悪しを決める最も重要な作業です。1ミリの誤差も許されません。外科手術のように神経を集中するので、いつもの和気あいあいな雰囲気から一転、ピンと張りつめた空気になります。7月中旬まで毎日この仕事が続きます。
今日はアコヤ貝の入っているカゴの中が、今までで一番汚れていました。
真珠を作るアコヤ貝の他に、いったい何種類の生き物が入っているでしょうか??
それらを紹介します。
①フジツボ:ピンク色
②カサネカンザシ:白い棒状で中にミミズみたいな生物が住んでいます
③カラス貝:まだ黒い粒粒ですがこれから大きくなります
④平らなカキ:アコヤ貝の色とほぼ同じで手ごわい
⑤ゴカイ:魚のえさで有名
⑥ホヤのような生物:掃除していると汁を飛ばします
⑦半透明でよくわからない生物:気持ち悪い、などなど。
これら全てがアコヤ貝の餌となる栄養素を奪い、成長を妨げます。高速回転するハンドクリーナーを使い手作業できれいにしてあげて、ようやく右の写真のようになりました!
来週からは核入れも始まります。貝そうじは、もうひと踏ん張り、がんばります!!!
波一つない、真珠養殖の作業をするには最高の天気です。
4月中旬からの真珠の核入れ作業に備えて、
アコヤ貝のそうじをします。
核入れ前のアコヤ貝を昨年末からカゴの中で休ませていましたが、
たった数カ月でフジツボやカサネカンザシなどがついてしまいます。
これらは貝の表面に寄生し、成長を妨げます。
ハンドクリーナーという機械を使って、
ひとつひとつ丁寧に手作業で汚れを落としていきます。
身軽になった貝は、すぐに元気を取り戻します。
2時間ほどの作業で、死んだアコヤ貝がコンテナいっぱいになります。
養殖を1年間続けると、最終的に生き残る貝は半分ほど。
さらにそのうち、きれいな真珠ができるのは約10%。
真珠をつくるのも、なかなか大変です。
あと10日。
頑張って全部の真珠貝をそうじます!!!