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我が子のような真珠

真珠をつくる。そのためには365日アコヤ貝から目を離すことができません。例えるなら小さな赤ん坊を育てるようなもの。手がかかる。核入れ後1か月は専用の籠にきれいに並べて穏やかな内海でゆっくり養生。その後は餌を取り込み易いネットに入れ替え栄養豊富な外海で元気に育てる。餌が多いということは外敵も多い。カラス貝、フジツボ、カサネカンザシ・・・数えればキリがないが、その害虫もアコヤ貝を1つ1つ手に取り、丁寧に取り除く。赤潮が発生すれば安全な場所へと貝を移動する。海水温が高くなればロープを足して少しでも水温が低い場所へと吊り替える。真珠を取り出すまで、毎日毎日このような作業を続ける。

そうして育てた真珠は1粒1粒が自分の子どものような存在。 いろいろな真珠ができる。市場に求められるのはまん丸できれいな真珠。だけどそんな真珠は全体の10%以下。色もさまざま、変形してたり、くぼみがあったり。でも、そんな真珠こそ愛おしい。アコヤ貝が一生懸命作った真珠に変わりはない。至高の真珠から変形のバロック真珠まで、佐藤真珠ではすべての真珠を大切にする。それが真珠に対する私たちの姿勢。 真珠に同じものは2つとありません。それぞれの形、色、大きさ、個性を生かした商品をデザインし、商品化しています。

想いの伝わる顔の見える真珠
宝石は自然が作るものですが、生産過程で人の手が加わるのが真珠です。 365日手をかけ我が子のように育てた作り手の情熱、想い。生産者の顔が見える真珠です。また、古くから真珠のネックレスは母から子へ受け継がれてきました。作り手の想い、母から子への想い、想いのたくさん詰まったやさしい宝石、それが真珠です。
適正な価格
真珠は養殖してから、お客様のお手元に届くまでに複雑な流通を経てしまいます。私たちの作った真珠を身に着ける方へ直接お届けしたいという思いから、養殖・加工・製品化まで一貫した取組みを行っています。一般的に生産された真珠は様々な流通経路を通り、思いもよらない高額な値段となり店頭に並びます。しかしながら、生産者にはほとんど還元されず、長引く景気低迷の中、養殖を続ける生産者は年々減ってきています。 佐藤真珠では無駄な流通を省き、生産者がまた翌年も養殖できる最低限の利益を載せた適正価格を目指します。真珠をより多くの方に身に着けてほしい。 そのための適正価格。作り手と身に着ける方、その両方が幸せになる真珠を作ります。

真珠養殖業の新しい仕事づくり

青のり事業

愛媛県における真珠母貝の大量へい死、次の母貝の状態も不透明な中コロナ禍で流通が止まり、明浜の真珠産業は危機的な状況にあります。 このまま何もしなければ代々受け継いできた真珠産業が途絶えてしまう。地元の水産業を守るために新しい取り組みをしなければと、行き着いたのが青のり栽培です。
青のり事業について
佐藤真珠のCSR

生産だけでない環境を守る漁業で、江戸時代から先祖が守ってきた海を自分たちも守っています。それは次の世代につながる漁業なのです。下水道の完備されていない明浜で、合成洗剤を極力使わない活動なども行っており、廃油石鹸の製造・使用についても推進しています。また、ワカメを植えて海の緑地化で栄養豊富な海を復活させる活動を通して、小学生と共に環境を守るための勉強会を行っています。

養殖貝による真珠生産が始まって100年。 この技術を絶やさないために私たちは、「真珠産業」を日本の伝統技術と位置づけ、未来の子ども達へと継承していく活動を積極的に行っています。

自分たちが作った真珠を販売するのは娘を嫁に出すようなものです。そんな大切な「娘」を、皆様にいつまでも末長く身につけていただくために、私たちの情熱や想いが伝わるような真珠をお届けします。 作る人、買う人の関係ではなく、お互いの顔が見えて理解しあうことができ、真珠を通して心と心がつながる親戚関係のようなあたたかな関係を築きたいと考えています。 身につけた方が、納得できる。買ってよかったと思える信頼できる真珠。 作り手と身につける方、その両方が幸せになる真珠を私たちは目指しています。

環境改善活動について