久しぶりの投稿です。
愛媛県ではアコヤ貝を育てることと真珠をつくることは分けましょうという条例があります。それぞれの技術を向上させることが目的だとされ、その成果があってか、愛媛県は15年連続、真珠生産量が日本一になっています。
というわけで、佐藤真珠は真珠をつくる生産者なので、11月になるとアコヤ貝生産者から貝を購入します。愛媛の南、愛南町で生産されるアコヤ貝を輸送する方法は2つあり、トラックか船を使います。今回は船での輸送。アコヤ貝は2枚貝で口を閉じるので、数時間の輸送でも大丈夫です。車なら片道2時間はかかるところを船だと1時間、しかも一度に5万個ほど輸送できます。
穏やかな明浜の海から出航し、途中、航路に見える島々。長崎の九十九島やベトナムのハロン湾のようで、明浜にはない風景です。到着後、ネットに入った貝を船に積み上げ、すぐさま帰還します。行きはよいよい帰りは恐いとはこのこと、海が急にしけ始め、ワイパー作動、荒波を受けながら、何とか無事に帰ることができました。
このような輸送を数回繰り返し、来年4月から核入れする貝を育てていきます。
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アコヤ貝の輸送
夏の貝掃除~グラインダー
春に核入れしたアコヤ貝。たった1、2ヶ月で貝の周りは寄生虫でいっぱいになります。栄養豊富な海ほど寄生虫も多くなります。アコヤ貝の成長のため、またまた手作業で汚れを落とします。前回はハンドクリーナーという手で持つ機械を紹介しましたが、今回は”グラインダー”というマシンを紹介します。高速で回転する鋼の付いた円盤に、アコヤ貝を当て汚れを落とす機械です。適切な角度で素早く当てないと貝を傷つけるので、慣れて上手に使いこなすまでには数年かかります。こうしてきれいになったアコヤ貝は再び海へ。7月の赤潮で何割かのアコヤ貝は死んでしまいました。頑張って残ったアコヤ貝、早く元気になって、今年もいい真珠つくってください!